今回は、麻のブラウスの脇汗による脱色修正事例です。
元の色はカーキ色ですが、脇の一部分が緑色に変色しています。
これは、汗の成分が残ったままにして時間が経過すると
このように染色を侵し脱色のリスクが高くなってきてしまいます。
修正処理したあとの写真です。
脇の色の抜けた部分だけを、部分的に色を入れて復元加工しました。
全体的に染めるよりも、部分的に色を入れて修正しますので、風合いの変化も
ほとんどありません。
ここのところ、朝晩も涼しくなってきて、そろそろ夏物衣料から秋物衣料へと衣替え
される人も多くなるかと思いますが、必ずクリーニングしてからしまいましょう(*^^*)
もし、このような脱色の場合でも、お近くの信越長染会のお店にご相談ください。
投稿者プロフィール

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衣類のシミやトラブルを解決しながら、可能な限り元の状態に復元することを信条とし、自身のクリーニングの知識や体験を踏まえ、お客様のみならず同業他社からも依頼がある。
全国で80人ほどしかいない京技術修染会の修復師の資格を持ち、また全国で10人ほどしかいない京技術修染会の認定講師試験に合格し長野県では初の資格取得者。
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