こんにちは信越長染会の梶原です。
今回の事例は
「溶けた化繊がシャツに付着してしまった事例です」
お客様がアイロン掛けをしていてアイロンの設定温度を間違ってしまって生地を溶かしてしまったそうです。
溶けた生地がアイロンに付いているのをすっかり忘れていて、つぎのシャツをアイロン掛けしたら
作業服に付着してしまったそうです。
今回はこのシミをエキスパートリメイクしていこうと思います。
熱をかけながら生地まで溶かさないようにシミの部分だけ溶かしていきます。
繊維に絡みついているモノはシルクガンという超微細な霧を高速で叩きつけるマシンを使い
繊維を傷めることなく、汚れだけをそぎ落としていきます。
すると・・・・・
綺麗に取れました。
たまに付着した時の熱で肝心の生地自体が溶けて弱ってることがあるので注意しながらのエキスパートリメイクでした。
(エキスパートリメイクは「大切な衣類をながく身に付けて頂きたい」そんな想いから、シミ抜き技術はもとより溶剤管理、特殊ウェットクリーニングを多角的に学び、今まで落ちないと諦められていたシミや汚れ、変色から衣類を修復する独自の技法です。)
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