2015-11-19
PENDLETON(ペンドルトン) 1950年代のウールシャツのシミ・襟の黄ばみ
シャツのシミが気になるんですけど、とれますか?1950年代に製造されたものなんですが
古着で購入されたお客さまからのしみ抜きのご依頼です。
「こんな古いモノのシミもとれますか?」
お話を聞くと、古着屋さんで購入されたものですが、数か所シミがあります。
古着屋さんではシミの部分を叩いた(?)ようですが、しっかりシミが残っていて襟も黄ばんでいます。
ふと襟のネームを見るとPENDOLETON(ペンドルトン)。
1909年オレゴン州ペンドルトンの町に自社紡績工場を創業し、ネイティブアメリカン向けのトレーディングブランケットの生産を開始しました。ウールブランケットやシャツに代表されるPENDLETON(ペンドルトン)ブランドはアメリカの良心と呼ばれています。PENDLETON(ペンドルトン)の全ての商品に縫い付けられた織りネーム。ここには「WARRANTED TO BE A PENDLETON(ペンドルトン製品であることを保証する)」と書かれています。これこそ今も昔も変わらないペンドルトンの誇りです。
ネームを検索するとネームのデザインによって製造年代がわかるようです。
古着の場合は、製造からかなりの年月が経過しているので生地自体の劣化も考えられます。さらにシミがある場合は、そのシミの部分がアルカリ性になり、ウールの生地や染色を痛めていることが多いです。
今回の品物もシミの部分は生地表面の毛羽がなくなっていました。
以上のことをお客さまにお伝えし、生地を痛めないしみ抜きを行い、さらに染色補正を行い会話をする距離で違和感のない仕上がりにすることにしました。
1950年代に製造されたこの品物も、これでまた気持ちよく身に着けていただけます。
お困りのことがありましたら、お気軽に信越長染会のお店へご相談ください。
投稿者プロフィール

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長野県の山の中にある当店ですが、北は北海道から南は沖縄県、もちろん東京や大阪からもシミ抜きの依頼を受けています。汗で脱色したルイジボレリのネクタイ、赤ワインをこぼしてしまったD&Gの麻のジャケット、カビてしまったかけがえのない横断幕等々。帽子やキャップのエキスパートリメイクの対応は、クロムハーツやバレンシアガ、ヨシノリコタケ等、累計で300件を超えるお客さまに喜んでいただいています。
京技術修染会認定「修復師」として知識と経験と思いやりで、お客さまの「困った」「何とかしてほしい」という気持ちに全力でにお応えします。
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京技術修染会認定「修復師」として知識と経験と思いやりで、お客さまの「困った」「何とかしてほしい」という気持ちに全力でにお応えします。

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