今回はよくある質問です。
これって、シミですか?
実は、これはシミではなく、部分的に脱色しています。
色の構成からしてみて一番弱い色がなくなっています。
原因は様々な事が考えられます。
・着用したまま放置しておいた
・最初からの染色が弱かった
・汗をかいたままで気が付かなかった
・何かの薬品が付着した
などなどが考えられます。
実は、このようなケースは多くあり、シミだと思って
持ってきていただいた時に、判明することが多いです。
このような場合でも、部分染色にて補修することで
元の状態に近づけていきます。
色修正はクリーニング、シミ抜きではない。
クリーニング業法から見ると、色を入れるという作業は確かに
グレーゾーンで染料という汚れを服に付けて返すという行為に
なるということをおっしゃた人がいました。
染料という汚れを付けて返すとか、おもしろい考えですね(笑)
今日のような事例でも、抜けてしまった色を補うことで
できるだけ、元の商品の状態に復元してお返しするのが
我々の仕事であり、誇りです。
できない理由を考える前に、できる限り元の状態に
近づける努力を信越長染会一同、目指しています。
お気軽に、近くのお店へご相談ください。
投稿者プロフィール
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衣類のシミやトラブルを解決しながら、可能な限り元の状態に復元することを信条とし、自身のクリーニングの知識や体験を踏まえ、お客様のみならず同業他社からも依頼がある。
全国で80人ほどしかいない京技術修染会の修復師の資格を持ち、また全国で10人ほどしかいない京技術修染会の認定講師試験に合格し長野県では初の資格取得者。
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