今回は、スカーフについた不明なシミのシミ抜きです。

スカーフって、どうしても首に巻くことが多くなりますので
なんのシミがついたかわからないことが多いですね(^_^;)

化粧品、汗、食べこぼし、毛染めなどなど…

それを、薬品の反応を確認しながら、なんのシミがついていたのかを
化学的に判断していきます。

今回は、薬品の反応からしてみると、どうも汗の変色
の可能性が高いです。

「汗」のシミも、かいたばかりは無色透明ですが、付いたものをそのままに
放置しておき、酸素と触れることによって、酸化変色していきます。

これがいわゆる「あぶり出し」の状態です。

例えば、りんごを切った直後は白いですが、しばらくすると
茶色く変色してくるあの状態が繊維上で起こってしまいます。

着用後は、できるだけクリーニングしてから保管するようにしましょう!

このような事例でお困りの場合、お近くの信越長染会のお店にご相談下さい。

 

投稿者プロフィール

㈱ファッションケアー明和 小池 正樹
㈱ファッションケアー明和 小池 正樹
衣類のシミやトラブルを解決しながら、可能な限り元の状態に復元することを信条とし、自身のクリーニングの知識や体験を踏まえ、お客様のみならず同業他社からも依頼がある。
全国で80人ほどしかいない京技術修染会の修復師の資格を持ち、また全国で10人ほどしかいない京技術修染会の認定講師試験に合格し長野県では初の資格取得者。