「たぶん泥はねだと思うんですけど、綺麗になりますか?」
お客さまからお電話をいただき、お話をお聞きしました。
原因はわからないようですが、着物の裾に黒い点々としたシミ汚れがあります。
先日はこのシミのために着るのをあきらめたそうですが、次の機会にはこの着物がどうしても着たいということです。
こういった黒い点々とした原因が不明のシミの場合、泥汚れかもしれませんが、カビの変色の可能性もあります。
シミ抜きをする時、生地や染色を傷めないように行うのは当然ですが、泥汚れとカビの変色ではシミ抜きの薬品や工程が大きく違います。
例えば、フランス料理と中華料理では、食材、調味料、火力等々が大きく違うように。
お預かりする時には、生地の状態をよく観察し、泥汚れの場合とカビの変色の場合の工程の違いをお客さまに説明します。
そして薬品や工程をテストしながら有効なシミ抜きを行います。
生地に変化が出ないように有効なシミ抜きを行いました。
これでまた気持ちよく身に着けていただけます。
お困りのことがありましたら、あきらめる前にお気軽に信越長染会のお店へご相談ください。
投稿者プロフィール

- 長野県の山の中にある当店ですが、北は北海道から南は沖縄県、もちろん東京や大阪からもシミ抜きの依頼を受けています。汗で脱色したルイジボレリのネクタイ、赤ワインをこぼしてしまったD&Gの麻のジャケット、カビてしまったかけがえのない横断幕等々。帽子やキャップのエキスパートリメイクの対応は、累計で100点を超えてお客さまに喜んでいただいています。
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