2018-03-16
REGENCE(レジァンス)のウールコートについたマニキュアのしみぬき
信越長染会ブログをご覧頂きありがとうございます。
REGENCEウール100%コートについたマニキュアのしみぬきをご紹介します。
〈Before↓〉
〈Before画像のしみ部分をアップにします↓〉
お客様からご連絡頂き「外出先でマニキュアを落してしまい慌てて水をつけて拭いたんですが、この後どうしたら良いのですか?何か自分で処置出来るのですか?」とのこと・・・
「いえ、そこまでで後は触らずお任せください」とお伝えしました。
拭いたとご連絡頂いた時点で擦ったと想定し、ご自分で処置することをやめて頂きました。
そうなんです・・・
生地が傷み、肌荒れを起こしたと想定しました。後日、お預かりしたところ上の画像の状態でした。マニキュアの周りの生地が毛羽立ちボサボサに・・・(>_<)
マニキュアはニトロセルロース、アクリルなどの合成樹脂を有機溶剤で溶いたものですので、ラッカー塗料などとほぼ同じで水には溶けません。
そこを踏まえ、マニキュアを溶かす染み抜き剤をチョイス・・・
生地をこれ以上傷めないように丁寧に染み抜きしていきます。
すると・・・
〈After↓〉
〈After画像のアップにします↓〉
ボサボサになった生地も染み抜きと合わせて整え、出来る限り元の状態に近づけました。
染み抜きには順序とシミに対して適切な薬剤の使用が必要です。
今回のように強引に拭いたり、擦ったりすると、生地を傷めるだけで取れませんので、信越長染会加盟店にご相談ください!
投稿者プロフィール

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新潟県村上市で昭和45年から創業。丁寧な仕事を心がけ営業し現在に至る。
お客様からの衣類のお悩みに、あらゆる技術で誠意を持ってお応えします。
洗い、染み抜きには特に力を入れ、本当に綺麗なクリーニングを目指し、更なる技術向上のため日々努力をさせて頂いてます。
この他、靴・カバンなどの革製品のメンテナンスも取り扱っております。
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(株)柏崎ドライ 澤田 篤
新潟県村上市で昭和45年から創業。丁寧な仕事を心がけ営業し現在に至る。
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タグ: マニキュアのシミ
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