今回はシルクのブラウスについたシミです。
このシミをよく見てみると、真ん中に濃く集まっているように見え
食べこぼしのタンパクのシミと推察されます。
そうなると、なかなか厄介なシミになります。
元々シルクなので、強いシミ抜きの処理もできません。
また、タンパク質のシミで、時間が経過したものは
本当に落としにくいシミの一つになります。
こういった場合、時間をかけて、徐々にシミ抜きを
していかないと、生地にもダメージを与えてしまいます。
時間はかかりましたが、このようにキレイに落とすことができました。
最近、テレビでなんでも取れるみたいなシミ抜き方法が
放映されていました。
テレビの影響は大きいもので、できるものとできないものが
あります。
なんでも落とせるようなイメージで放送されていますが
注意が必要です(^_^;)
投稿者プロフィール

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衣類のシミやトラブルを解決しながら、可能な限り元の状態に復元することを信条とし、自身のクリーニングの知識や体験を踏まえ、お客様のみならず同業他社からも依頼がある。
全国で80人ほどしかいない京技術修染会の修復師の資格を持ち、また全国で10人ほどしかいない京技術修染会の認定講師試験に合格し長野県では初の資格取得者。
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