今の衣類は、ケアラベルを見ると様々な繊維が用いられていますね。
少し前は、植物性繊維+化学繊維、動物性繊維+化学繊維といったように2種類くらいの繊維の混紡でした。
今は数種類の繊維の混紡になっており、繊維それぞれが持つ特徴を生かすように工夫されているのだと思います。
今回のご依頼の品物は、毛61%・レーヨン27%・指定外繊維(リヨセル)11%・ポリウレタン1%という様々な繊維が用いられています。
色はオフホワイトではなくて生成りです。
パターンも凝っているのでコーディネートとして使いやすいと思われます。
画像ではわかりづらいのですが、腰の少し下あたりに古そうな黄色い変色が数か所あり、明るい色だけに黄色い変色に目が行ってしまいます。
おそらく、以前着用した時に食べ物をこぼしてしまい、その時は無色だった跡が、時間の経過とともにシミが発色してきた…
そんな感じに見受けられます。
生地に織り込まれている様々な繊維の特徴を考えつつ、最善の薬品や工程を確認し、シミ抜きを行います。
これでまた気持ちよく身に着けていただけます。
お困りのことがありましたら、お気軽に信越長染会のお店へご相談ください。
投稿者プロフィール

- 長野県の山の中にある当店ですが、北は北海道から南は沖縄県、もちろん東京や大阪からもシミ抜きの依頼を受けています。汗で脱色したルイジボレリのネクタイ、赤ワインをこぼしてしまったD&Gの麻のジャケット、カビてしまったかけがえのない横断幕等々。帽子やキャップのエキスパートリメイクの対応は、累計で100点を超えてお客さまに喜んでいただいています。
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