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2019-03-16

ワンピース 古い食べこぼしの黄色いシミ(変色)

しまう時には綺麗だったのに、いざ着ようと思ってクローゼットから出してみたら、なかったはずのシミや変色が付いていた経験はありませんか?

これは、しまう時に見えなかった衣類についた汚れが、保管中に空気中の酸素と結びついて色が発色した状態です。
汚れ自体も最初の状態から変質しているので、洗って取れる状態ではなくなっています。

汚れにはいろんな成分が含まれていて、その成分が層になって衣類に付着しています。
付いたばかりの汚れは、汚れを形成している層が弱いので比較的容易に分解できますが、時間が経過するとともに汚れの層は頑固になっていき、一つ一つの層を分解するのにシミ抜きの工程が必要になります。
そうすることで、生地を傷めずに綺麗にシミ抜きを行うことができます。

今回のワンピースも汚れの層を一つ一つ分解していくシミ抜きを行いました(赤いテープはシミの位置の目印です)。

<シミ抜き 前>

<シミ抜き 後>

<シミ抜き 前>

<シミ抜き 後>

これでまた気持ちよく身に着けていただけます。

お困りのことがありましたら、お気軽に信越長染会のお店へご相談ください。

投稿者プロフィール

(資)幸村クリーニング店 幸村 康弘
(資)幸村クリーニング店 幸村 康弘
長野県の山の中にある当店ですが、北は北海道から南は沖縄県、もちろん東京や大阪からもシミ抜きの依頼を受けています。汗で脱色したルイジボレリのネクタイ、赤ワインをこぼしてしまったD&Gの麻のジャケット、カビてしまったかけがえのない横断幕等々。帽子やキャップのエキスパートリメイクの対応は、クロムハーツやバレンシアガ、ヨシノリコタケ等、累計で300件を超えるお客さまに喜んでいただいています。
京技術修染会認定「修復師」として知識と経験と思いやりで、お客さまの「困った」「何とかしてほしい」という気持ちに全力でにお応えします。
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長野県の山の中にある当店ですが、北は北海道から南は沖縄県、もちろん東京や大阪からもシミ抜きの依頼を受けています。汗で脱色したルイジボレリのネクタイ、赤ワインをこぼしてしまったD&Gの麻のジャケット、カビてしまったかけがえのない横断幕等々。帽子やキャップのエキスパートリメイクの対応は、クロムハーツやバレンシアガ、ヨシノリコタケ等、累計で300件を超えるお客さまに喜んでいただいています。 京技術修染会認定「修復師」として知識と経験と思いやりで、お客さまの「困った」「何とかしてほしい」という気持ちに全力でにお応えします。
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