信越長染会ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回の事例は綿パンツについた古いシミの染み抜きをご紹介します。
↓先ずは最初の状態です。
↓少しアップにします。
目立つ場所にシミがありますね...
シミについての情報はありません。
油性の膜を外すところから染み抜きを始めます。
通常はシミが薄くなるなどの反応が見られてくるのですが、今回のシミは全く無反応でした。
次にわずかな情報ではありますが、古いシミ、シミの色などから、タンパク質のシミを想定して酵素を使用しました。すると、少し薄くなり始めました。
染み抜きは、生地の傷み具合、シミの臭い、シミの色、シミ自体が硬いか、ついている場所などシミをよく観察しながら作業を進めて正体を突き止め、徐々に取り除くことの繰り返しとなります。
以上のことから、このシミは血液のシミと思われます。
そこから、血液を除去する薬品を使用して綺麗にしていきます。
すると...↓
生地への負担を最小限に抑えて、綺麗にシミだけを取り除くことができました。
信越長染会加盟店は、何かはわからないシミにも、ひとつ一つじっくりと観察しながら綺麗に落とす技術を持つ加盟店で構成されています。
古いシミや衣類の補修、復元でお困りの際にはお問い合わせください。
投稿者プロフィール

- 新潟県村上市で昭和45年から創業。丁寧な仕事を心がけ営業し現在に至る。 お客様の衣類のお悩みには誠意を持ってお応えします。 洗い、染み抜きには特に力を入れ、本当に綺麗なクリーニングを目指し、更なる技術向上のため日々努力をさせて頂いてます。 この他、レザー衣料・靴・カバンなどの革製品のクリーニング・メンテナンスも取り扱っております。
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