あけましておめでとうございます。
2021年、一番最初の事例の投稿となります。本年もどうぞよろしくお願いします。
お正月ですので、着物の事例なんてどうかなと思い、非常に多いご相談の1つをご覧いただきたいと思います。
着物を着ると、どうしても肌が触れる部分ってあるんです。そして、特に目立つのが衿ですね。
お化粧をしているとファンデーションなどがついたりしますし、お化粧以外にも汗や皮脂などがついたりします。
そして、特に厄介な物が「汗」なんです。
着物は絹で作られていることが多いですからね。水でじゃぶじゃぶとそのまま洗うことが出来ないものが多いです。最近はポリエステルの着物などがあり、それでしたら水洗いもできるように作られているものもありますが。
さて、絹の着物をサッとクリーニング店の丸洗いなどで済ますと、どうしても汗が取り切れていない事があります。
そして、その汗は時間が経つにつれて品物の色にダメージを与えてしまうんです。
今回は着物の襟の部分を外して処理をしていますので、まさにその部分だけになっています。
真ん中の部分が薄くなっていますね。ここが脱色しているところです。
さて、こうならないためには、着たらしっかりとお手入れをする事。私たち信越長染会のメンバーのお店でしたらしっかりと洗いの部分を学んでいますので安心してご依頼ください。また、暑い季節などにお召しになった時は、汗のことなども受付の時にお伝えいただけると幸いです。
そして、脱色が起きてしまったお着物。色がなくなっているので洗ってもシミ抜きをしても元には戻りません。
しっかりと部分的に無くなっている色で染めてあげる必要があります。
アフターです。これでしたら問題なく使っていただけると思います。
様々な衣類のご相談を受け、それぞれのメンバーが切磋琢磨しながらお客様に喜んでいただけるように努力をしております。
衣類のことでお困りの際は、本年もお気軽に信越長染会のメンバーにご相談くださいね。
投稿者プロフィール

- 長野県須坂市のクリーニング店5代目として、日々様々な衣類のシミと向き合っております。 違いのわかるクリーニングを目指し、どのような衣類のシミも全て全力で向き合わせて頂きます。
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