信越長染会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は変色してしまったバッグの復元再生加工になります。
所々変色を起こしてしまっているこちらのバッグ。
日焼けが原因の変色であれば表面など太陽光が当たる部分が比較的に変色しやすいのですが、内側や底など太陽光などがあまり当たらない部分が激しく変色している場合は酸化窒素ガスや亜硫酸ガスなどの燃焼ガスが影響している事が考えられます。
こちらのバッグの素材はナイロン。
ナイロンは燃焼ガスの影響を受けやすい素材になりますので、保管する際には注意が必要です。
燃焼ガスは石油ファンヒーター、ガスコンロ、車の排気ガスなどからも発生します。
ですが、燃焼ガスが触れたからといってすぐに変色を起こすわけではないのでご安心を(^^)
問題は密閉した空間に燃焼ガスが篭ってしまう事です。
密閉空間で長期間ガスに触れた衣類やバッグは色の分子が壊されて変色を起こしてしまう場合がありますので、クローゼットや衣装ケースの空気の入れ替えが大切になります。
また、通気性のないポリ袋などに入れて保管している場合も、ポリ袋の素材に含まれる抗酸化剤が燃焼ガスと反応して変色を起こす事がありますので、袋に入れて保管される際は不織布などの通気性のある素材の袋を選ぶようにしましょう。
今回のバッグは全体の汚れをキレイに落としてから、ガスによって壊されてしまった色を調色し、部分的に染め直して元の状態に戻していきました。
変色が直れば、また気持ち良く使っていただけるかと思います(^_−)−☆
同じような症状でお困りの方がいらっしゃいましたら、信越長染会にご相談いただけたらと思います。
あきらめていたシミや変色、日焼けによる色褪せなども直る可能性は十分ありますので、お困りの事などございましたら、『信越長染会』加盟店へお気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール

-
新潟県魚沼市でクリーニング店を営んでおります。
お客様の着たい!(期待)にお応え出来るよう、丁寧な仕事を心掛けています。
お洋服のトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
最新の投稿
毛染めのシミ2025年1月27日ヘアカラー剤のシミ
その他・特殊品・色修正2024年12月27日日焼けしてしまったジャケットの色修正
カビ2024年11月1日カビが生えてしまったブーツのクリーニング
洋服についたシミ2024年10月4日靴墨のシミ抜き