一度押すと芯が出て、もう一度押すと芯が引っ込むノック式のボールペン。
使わない時は一度カチッと押すだけで芯をしまっておけます。
そうは言っても忙しい時はそのカチッとするのを忘れてポケットに入れてしまう事もありますよね。
そんな薬剤師のお客様から、ポケットについたしまったインクのシミ抜きのご依頼を承りました。
ボールペンのインクといっても、水性・油性、染料・顔料、溶剤、定着剤等、メーカーや製品ラインによって成分は多岐にわたります。
これらの成分を紐解くように様々な薬品を使いながらシミ抜きを行います。
また、一見チョンッとついているように見えるインクでも、繊維の中にはインクが多量に含まれている事が多いです。
なのでインクのシミ抜きは、知識と手間と時間と薬品をかなり使います。
これでまた気持ち良く着ていただけます。
衣類のことでお困りのことがありましたら、お気軽に信越長染会のお店にご相談ください。
投稿者プロフィール
- 長野県の山の中にある当店ですが、北は北海道から南は沖縄県、もちろん東京や大阪からもシミ抜きの依頼を受けています。汗で脱色したルイジボレリのネクタイ、赤ワインをこぼしてしまったD&Gの麻のジャケット、カビてしまったかけがえのない横断幕等々。帽子やキャップのエキスパートリメイクの対応は、累計で100点を超えてお客さまに喜んでいただいています。
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