今回の事例は衣類をボールペンと一緒に洗ってしまった品物の染み抜き事例になります。
非常に多いご相談ですね。そして、非常に金額のかかる事例でもあります。
まず、大前提として洗濯をする際はポケットの中をしっかり掃除してから洗いましょう。テッシュなどがよく話に上がりますが、やっぱり大変ですしね。
それでもたまにはポケットの中に物を入れたまま洗ってしまうこともあるでしょう。

今回お預かりした品物です。ピンクのスクラブにインクが付いていますね。これを綺麗にするにはしっかりとした知識と薬品、そして道具が必要になります。まずご家庭で処理をすることはやめましょう。インクが広がってしまうこともありますし、色が定着してしまい取れにくくなりこともあります。
さて、先に金額がかかると書きましたが、理由の一つに薬品があります。
ものすごい量の薬品を使うんです。ボールペンってなかなか使い切りませんよね?少しのインクであれだけの濃い文字が書けるのです。そして、洗濯などでインクが流れ出してしまった時はそのインクが大量に衣類に付着します。それを全て綺麗にするためにはそれだけの薬品が必要になるのです。
もちろん、薬品だけでなく知識も必要になります。なので、インクの染み抜きは大変なのですね。

アフターになります。しっかりとインクを取り除き、綺麗になりました。
忙しい中での洗濯ですと、このような失敗はある物です。ですが、やはり大切なのはポケットの中の確認。
そして、もしインクのシミでお困りの際はお気軽に信越長染会のメンバーのお店にご相談くださいね。
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- 長野県須坂市のクリーニング店5代目として、日々様々な衣類のシミと向き合っております。 違いのわかるクリーニングを目指し、どのような衣類のシミも全て全力で向き合わせて頂きます。
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