信越長染会ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は、「ヒヤッ」とする、でも誰もが経験するかもしれないお悩み解決事例をご紹介します。

 

「家で洗ったら、大変なことに!」お客様からSOS

今回お預かりしたのはベージュの綿素材ジャケット。

「汚れたから、家で洗濯して。。。」そう思って洗ったところ、なんと⁉︎

ジャケットの裏地に使われていた生地から色が落ちて、表のベージュの生地に青っぽく色移りしてしまったのです

ご自身で慌てて洗い直したそうですが、色は落ちず、むしろ定着してしまったようで……

「もう着られないかもしれない……」と、肩を落とされてのご来店でした。

 

実際の画像をご覧ください(Before

ポケットの周りや、襟元、身頃全体が、なんとなく青黒くくすんでしまっているのが分かりますか?

特に、裏地のボーダー付近や、ポケットのテープ部分などに、はっきりと濃い色が滲み出してしまっています。

これが「裏地からの色移り」です。

綿素材は染料が動きやすいことがあり、特に濃い色の裏地やパイピングがある場合、お家で洗うとこのようなリスクがあります。

お客様の「お気に入りなんです」という想いに応えるため、早速作業に入ります。

この「色移り除去」は、非常に難易度が高い仕事です。

 

移ってしまった色(青黒い汚れ)だけをピンポイントで落とし、元のベージュの生地を傷めたり、元の色まで抜いてしまったりしてはいけません。

ジャケットの素材、染料の種類を見極め、プロ専用の薬剤と特殊な技術を使って、少しずつ、丁寧に、色移りだけを分解して除去していきます。

まるで、生地の上の不要な色だけを消しゴムで消していくような、繊細な作業です。

 

 ↓驚きの結果はこちら!(After

あんなに青黒くくすんでいたジャケットが清潔感のあるベージュに戻りました!*

色移りしていたポケット周辺や襟元も、影一つなくクリアになっています。

見えてきた裏地のボーダー柄や、胸元の素敵な刺繍も、もちろん無傷です。

 

家で落ちなくても、諦めないで!

お引き渡しの際、お客様は「えっ、本当に落ちたの!?すごい!」と、何度も見返して、とても喜んでくださいました。

 

その笑顔を見ると、こちらも「頑張ってよかった!」と心から思います。

「お家で洗濯して失敗した……

「洗い直しても落ちない……

そんな時でも、諦めないでください。

ご家庭で落ちない頑固な汚れや色移りも、クリーニングのプロには、落とすための知識と技術、そして専用の設備があります。

お気に入りの一着を長く大切に着ていただくために。

お困りの際は、ぜひ一度、信越長染会加盟店までご相談ください!

投稿者プロフィール

(株)柏崎ドライ 澤田 篤
(株)柏崎ドライ 澤田 篤
新潟県村上市で昭和45年から創業。丁寧な仕事を心がけ営業し現在に至る。 お客様の衣類のお悩みには誠意を持ってお応えします。 洗い、染み抜きには特に力を入れ、本当に綺麗なクリーニングを目指し、更なる技術向上のため日々努力をさせて頂いてます。 この他、レザー衣料・靴・カバンなどの革製品のクリーニング・メンテナンスも取り扱っております。