今回の事例は海外からのご依頼。バーバリーのコートにスレが出来て白っぽくなってしまったとの事でした。
買って間もなくの大切なコート、それに気になるスレが出来てしまったらどうでしょうか?
周りの人はそれほど目立たないからいいのではとおっしゃられたらしいのですが、やはり自分が気になってしまっては楽しく着ることが出来ませんよね。
実際にコートを買われたバーバリーの店員さんに聞いても、直すことは出来ないと言われて困った挙句、信越長染会のホームページを見つけて頂きました。
私は英語が全くダメなのですが、幸いにもロンドンに住まれている日本人の方でしたので、言葉は問題なかったのが幸いでした。
ちょっと分かりづらいのですが、ボタンの上のあたり、すこし白っぽくなっていますね。この部分が擦れてしまったところです。
たしかに、衿の目立つ部分ですから気になってしまいますよね。今回も違和感が出ないように部分染色を施しました。
私が同じ立場だったとしても、海外に品物を送るとなると、本当にどうにかして欲しい時でしょう。その気持を考えると、私達も何とかお客様の気持に応えたいと思います。
メールで確認して頂き、品物を発送してお客様の手元に届いた時、お客様からのメールに嬉しい言葉が書いてありました。
「やっぱり日本クオリティですね、こちらではどこでも嫌がられて、小売りレベルで直せる場所が見つからなかったので本当に感謝しています。」
そして・・・
「イギリスのバーバリーの店員さんに見せたときもOh My God!を連発して、
もしこのお店がイギリスにあったら絶対に連絡するのに!
と言っていました。」
お客様以上に喜んでいるのは、私かもしれませんね。
様々な衣類でのトラブルがあると思いますが、何かありましたらお気軽に信越長染会のメンバーにご相談くださいね。
投稿者プロフィール

- 長野県須坂市のクリーニング店5代目として、日々様々な衣類のシミと向き合っております。 違いのわかるクリーニングを目指し、どのような衣類のシミも全て全力で向き合わせて頂きます。
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