「結婚式に着たいの。シミが取れなくても着ていくつもりだけど、どうかしら?」
ホントですか!?
ご来店の年配のお客さまと、こんなやり取りをしました。
話を聞くと、もうあまり着る機会のないこういった衣類を新しく買うつもりはなく、あるもので済ませたいそうです。
何とかしなくては!
茶色い変色部分を確認すると、古いシミで生地自体が汚れによって弱っていて、繊維がほつれている部分もあります。
シミ抜きの薬品に生地が耐えられるかどうか…
汚れが付いたままにしておくと、繊維や染色が弱り、生地が傷んだり退色や脱色の原因になります。
着る前に洗うのではなく、着たら洗うようにしてくださいね。
変色の状態・繊維の状態を考慮して作業をし、通常会話をする距離で違和感のな状態になりました。
これで気持ちよく結婚式に参列していただけます。
お困りのことがありましたら、お気軽に信越長染会のお店へご相談ください。
投稿者プロフィール

- 長野県の山の中にある当店ですが、北は北海道から南は沖縄県、もちろん東京や大阪からもシミ抜きの依頼を受けています。汗で脱色したルイジボレリのネクタイ、赤ワインをこぼしてしまったD&Gの麻のジャケット、カビてしまったかけがえのない横断幕等々。帽子やキャップのエキスパートリメイクの対応は、累計で100点を超えてお客さまに喜んでいただいています。
最新の投稿
不明なシミ2025年1月15日型染めシャツのシミ抜き
お知らせ2025年1月1日新年のご挨拶
不明なシミ2024年12月16日着物についた不明なシミ
ホッカイロのシミ2024年11月18日使い捨てカイロを一緒に洗濯してしまった