2023-08-28

シルク素材のジャケット、脇の下が白っぽくなってませんか？

シルクという素材は、光沢感の強い高級素材ですのでネクタイやタキシードなどによく使われていますね。着物などもシルクが多いです。やはりそのようなフォーマルな場所に適する素材です。

また、その素材感を出して普段使うジャケットをシルクで仕立てる場合もあります。

このシルクという素材、非常にしなやかでいいのですがどうしても弱点もあるのです。それは摩擦にとても弱いということ。

非常に細くデリケートな繊維ですので、摩擦により細かく繊維が切れてしまい、ささくれのように毛羽立ってしまうので濃い色の品物はそこが白っぽく見えてしまうのです。

当然ですが、ジャケットの脇の部分は袖を動かすたびに擦れてしまいます。そうすると、このように白っぽくなってしまうのですね。

また、シルクの品物はちょっと汚れがついたからとハンカチなどで擦ることも厳禁です。その部分が白っぽくなってしまいます。

さて、このようになってしまった場合はクリーニングをしても綺麗にはなりません。シミや汚れと違いますので、この部分を染色で戻す必要があるのです。

アフターです。染色を部分的に施しましたので、白っぽさはなくなりました。

シルクの場合は、どうしてもこれが起きてしまいます。これはシルクの特性ですので、シルク製品を着用される場合はこの特性を踏まえて着用してみてくださいね。

また、先ほども書きましたが、擦ることは厳禁です。お気をつけくださいね。

（有）クリーニング黒岩近藤義之: 長野県須坂市のクリーニング店5代目として、日々様々な衣類のシミと向き合っております。
ちがいのわかるクリーニングを目指し、どの様な衣類のシミも、すべて同様に全力を尽くさせて頂きます。
洋服、和服、お気軽にご相談ください。

長野県須坂市のクリーニング店5代目として、日々様々な衣類のシミと向き合っております。ちがいのわかるクリーニングを目指し、どの様な衣類のシミも、すべて同様に全力を尽くさせて頂きます。洋服、和服、お気軽にご相談ください。